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シンキは、土曜日も出社する幹部が多い。 何をするでもないが、みんなごそごそと机の上を整理したり、インターネットをのぞいたり、歓談したりしている。
土曜日は、だいたいみんなで仲良く昼食に行くことになっている。
その日は、総務部のOZ部長、営業部O本部長、F部長、I次長が連れだって、仲良く近所のお好焼き屋「味風船」へ行った。
鉄板を囲んで席に着き、注文を訊かれたOZ部長は「チャンポン。」 とぽつりと答えた。
「何それ?」
「焼きソバとうどんをいっしょにまぜて焼いたやつ」
「信じられない!」とO本部長があきれた。
およそ一般人には想像のつかない食べ物が関西にはある。
そこで、「チャンポン」を食べながら、商品開発の話題になった。
「想像のつかない商品がいい」とO本部長が言った。
「利息をもらうのやめたらどうだろう?」とI次長がつぶやいた。
「それすごい」とF部長がのった。
「どこでもうけるの?」とOZ部長。
「もうからない」とI次長。
「信頼してもらえれば、長期的にはもうかる」とO本部長。
「もうけよりも大事なものがある、という気がする」とF部長。
チャンポンを食べ終えるまでに、全員がそれを商品化する気になった。
チャンポンは思っていたよりもいけたのだ。
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